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介護用自動ラップ式トイレ「ラップポン・ブリオ」 (ポータブルトイレ)

2017.07.13

「下の世話だけはなりたくない。」福祉用具の相談支援をしていると、よく聞きます。排泄は人の尊厳を守るとても大事なことです。
こちらもできるだけ、ご自宅のトイレで排泄できるようにベッドの位置や手すりを設置して対応しています。それでもトイレに行って転倒の不安があるときはポータブルトイレの話をさせていただきます。

先日、ポータブルトイレの依頼がありました。

2階で生活している方でトイレは1階にあるので、その都度下りて行かなくてはなりません。骨折の後遺症で下りることも大変です。ベッド前にポータブルトイレを置いて日中は1階トイレ、就寝時はポータブルトイレということになりました。

訪問介護ヘルパー経験のあるご家族からバケツ式ポータブルトイレは
1.排泄物の入ったバケツを1階まで持って行き
2.トイレで流して洗浄して、
3.水を入れて2階まで持って行かなくてはならない
結構手間がかかるのと、バケツを持って急な階段の上り下りに転落の危険もあるので、バケツ式以外のポータブルトイレという依頼でした。

こちらで提案したのが、自動で排泄物をラップし、そのまま廃棄できるポータブルトイレです。
廃棄方法は各自治体の方法に従って廃棄して下さい。)

 

介護用自動ラップ式トイレ「ラップポン・ブリオ」
メーカー:日本セイフティー株式会社
価格 92,500円(税抜)介護保険購入可能

介護用自動ラップ式トイレ「ラップポン・ブリオ」

ご本人、ご家族は不思議そうに聞いていましたが、バケツ式よりは良いのではとのことで、実際に設置しました。

本体は普通のポータブルトイレです。バケツが入っている部分に厚手のフィルムを設置します。フィルムは1度設置しますと、約60回分使えます。
設置したフィルムに「カタメルサー」という尿や便の水分を固める再生パルプ材を付属スコップ1杯入れておきます。

排泄終了後、リモコンの赤いボタンを押すと、フィルムが下に送り出されて90秒後、フィルム口が熱圧着されてバック状態になったフィルムがポータブルトイレ下から出てきます。

バケツ式ポータブルトイレは、排泄後の処理が大変です。以前別の利用者さんでは、朝バケツの処理をすると食欲がなくなって、そのまま仕事に行ってしまう方もいらっしゃいました。(その方にはポータブル型バイオトイレを設置しました。(現在販売中止))
ご本人も他の人に自分の排泄物の片付けをお願いするのが、申し訳ないという気持ちになる方もいらっしゃいます。

後日、自動ラップ式トイレをケアマネジャー、ヘルパーさんにも見てもらいました。介護に携わる人にとっては排泄処理の負担が軽減されるので良いと好評でした。
ご家族もラップだけを持って階段を下りるだけなので、楽とのことでした。

 

災害時について

災害時、自宅トイレを使うには上水道と下水道の両方が復旧しないと使えません。電気はライフラインの中で早く復旧しています。このラップポンは電気だけを利用します。

2011年3月11日の東日本大震災では、私の実家のある地域も地震と液状化の影響で自宅のトイレが2か月間使えない日が続きました。
その間、近所の小学校に仮設トイレが設置されていましたが、不特定多数の方が使用するので汚い状態になり、特に女性は使用することを控えていました。

要介護の方が、自宅を出て歩いて近所の仮設トイレまで行くことは、その方の状態にもよりますが大変な方もいらっしゃいます。もしかしたら一時的にオムツという選択肢になってしまうかもしれません。

メーカーのホームページではラップポンが中越沖地震、東日本大震災、熊本地震の避難所で使われたことが紹介されています。

ポータブルトイレを検討する時に、一つの参考にしていただければと思います。

末尾になりましたが、九州地方の記録的な集中豪雨により、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。被害に遭われた地域や皆様の、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

 

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